オーダーシャツを作る時にどのくらい生地の縮みを考慮すればいいでしょう。
よくある生地に関する質問より
基本的には、シャツ生地は3%以内を目安に設定され織られていことが多いようです。この3%はあくまでも、家庭で洗濯をし乾燥機にかけないことを基準としています。また、クリーニングに出すと想像以上に縮む場合があります。これは、安価なクリーニング店限定となりますが、シャツが濡れた状態で高温のプレスをかけることにより発生します。シャツを乾かすこととプレスすることを同時にすると、どうしても急激な温度変化により生地が急激に収縮するためにこのようなことが発生します。
縮みは条件により変わるために、目安は非常にむつかしいこととなりますが、当社の採寸方法であれば、ある程度の縮みを考慮しており、ゆとり量も考慮しているので、縮んで着れなくなるということはほぼありません。
ただ、お持ちのシャツを採寸した場合は、袖丈:+1~2㎝ 着丈:+1~2㎝ バスト・ウエスト・ヒップ:+1~2㎝ をする方が良いかと思われます。
アイロンの掛け方で伸びる(戻る)
縮んだシャツを伸ばしながらアイロンがけすることにより、元に戻る場合もあります。もし、縮んだ場合はお洗濯後に、ご自宅でしっかりと生地を伸ばしながらアイロンがけをしてみてください。想像以上に元に戻ることがあります。
縮んだというシャツをお送りいただいた場合、よほど生地に不具合がない限り、職人がしっかりと生地を伸ばしてアイロンがけをするとほぼ100%に近いくらい元のサイズに戻ります。ただ、クリーニングのアイロンがけは多くの場合、上からのプレスのみで引っ張りませんので、縮むことはあっても伸びることはありません。
シャツ生地素材別の収縮について
縮み度合いでいうと、綿100% > 綿100%(形態安定)> TC の順で縮みやすい順となります。やはり、ポリエステルが入っているTCの方が縮みにくくはなりますが、熱には強くないため高温プレスで想定外の縮みが発生する場合もありますので、TCに関してはとくにご注意ください。
また、生地の織り方によっても、縮みは大きく変わります。ざっくりとした織の生地は、どうしても縮みが発生する場合があります(ただ、伸ばせば戻ります)。ブロードなどの場合は、しわになりやすいので縮んだ印象となりますが、実際は縮んでいないこともあります。
あまり、縮みを意識しすぎずに、当社の採寸方法通りにお測りいただくことがおすすめです。
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