オーダーシャツ

オーダーシャツの生地選び完全ガイド: 綿(コットン)100%編

オーダーシャツを選ぶ際、生地の選択は重要な要素です。快適な着心地や個性的なスタイルを求めるなら、適切な生地を選ぶことが不可欠です。この記事では、オーダーシャツの生地に焦点を当て、各素材の特徴や選び方について詳しく解説します。

第1回目は綿100%素材について

第2回目は綿×ポリエステルなどの合成繊維はこちらから>>

オーダーシャツ生地

コットンは最も一般的で人気のある生地素材の一つです。通気性があり、吸湿性にも優れています。これにより、暖かい季節にも快適に着用できます。柔らかい肌触りと豊富なデザインのバリエーションが魅力です。

シャツの生地において、糸の種類は重要な要素であり、その中でも「双糸」と「単糸」は一般的な分類です。これらは、シャツの風合いや特性に影響を与えます。

  1. 構造: 双糸は、2本の糸を撚り合わせて作られています。これにより、織物全体がより密で強固な構造を持ちます。
  2. 強度と耐久性: 双糸の生地は単糸に比べて強度が向上し、耐久性が増します。これは、繊維同士が撚り合わさることで生じる強い結びつきによるものです。
  3. 防皺性: 双糸は通常、単糸よりもシワになりにくい特性があります。これは生地がよりしっかりとした構造を持っているためです。
  4. 保温性: 双糸は単糸よりも断熱性が向上していることがあります。寒冷地域や冷涼な季節に適しています。
  5. 価格: 双糸の生地は通常、製造コストが高いため、価格が上がりがちです。高級なシャツやビジネスシャツによく使用されます。
  1. 構造: 単糸は、1本の糸から構成されています。簡素な構造で、糸が単体で使用されます。
  2. 軽さと通気性: 単糸の生地は一般的に軽く、通気性があります。軽快な感触があり、暖かい季節に適しています。
  3. 柔軟性: 単糸は比較的柔軟で、しなやかな風合いを持っています。これにより、シャツが体にフィットしやすくなります。
  4. 価格: 単糸の生地は一般的に製造コストが低いため、価格が比較的手頃です。カジュアルなシャツや日常着に使われることがあります。
  5. 仕様:オックスフォードなどに使われることが多い生地となります。
  • 用途と好み: 用途や好みによって選択することが重要です。ビジネスやフォーマルな場面では双糸が好まれることがありますが、カジュアルな場面や軽い着心地を求める場合には単糸が適しています。
  • 季節: 季節も考慮して選ぶことが重要です。双糸は冬季や寒冷地域向け、単糸は春夏や温暖な気候向けといった適用があります。
  • 予算: 予算も選択の要素となります。双糸の生地は一般的に高価な傾向がありますので、予算に合わせて選ぶことが重要です。

オーダーシャツの生地は個々の好みや使用目的によって選ばれるべきです。シャツを購入する際には、これらの特性を理解し、自分のニーズに合った糸の種類を選ぶと良いでしょう。

また、シャツの生地の番手(糸の番手)は、織り方や糸の細さを示す重要な指標です。番手が小さいほど、糸は太く、番手が大きいほど糸は細くなります。シャツの生地の番手は、シャツの品質、手触り、見た目に影響を与えます。 一般的なシャツの生地の番手についての基本的な説明を以下に示します


30番手から80番手

  1. 30番手から80番手の糸は比較的太く、シャツに一般的に使用される。
  2. 番手が小さいと生地が厚くなり、カジュアルな印象になる。
  3. よりカジュアルなシャツやスポーツシャツに使われる。

80番手から120番手

  1. 80番手から120番手の範囲は、中程度からやや細かい生地になる。
  2. 細かい生地なため、より上品でビジネスカジュアルなシャツに適している。
  3. オフィスやフォーマルな場面で着用される。

120番手以上

  1. 120番手以上の糸は非常に細く、高級感のある生地になる。
  2. 高級なドレスシャツやビジネスシャツに使われ、しばしばスムーズで滑らかな手触りが特徴。
  3. フォーマルな場面や特別なイベントに適している。

注意点

  • 糸の番手だけでなく、生地の種類や撚りの具合も重要な要素。
  • 高級なシャツに使われる糸は、通常、エジプト綿やピマコットンなどの品質の高い綿が使用される。
  • 季節と気候: 番手が高いほど生地は軽く、通気性が向上します。夏季には番手の高い生地が快適です。
  • 用途: カジュアルなシャツ、ビジネスカジュアル、フォーマルなシャツによって、番手の選択も変わります。
  • 好み: 手触りや外見に対する個々の好みも考慮に入れましょう。

綿花

シャツの生地の番手はその着心地や外見に大きな影響を与える要素です。

購入する際には、自分の好みや用途に合った番手を選ぶことが重要です。 高級な「超長綿」は、非常に長い綿繊維を持つ綿の品種を指します。この特徴的な長綿は、通常の綿繊維よりも優れた品質や特性を持っており、高級な織物や編物製品に使用されます。以下に、超長綿についてのいくつかの重要なポイントを紹介します。

  1. 繊維の長さ: 超長綿は、通常の綿繊維よりも長い繊維を持っています。一般的な綿の繊維長は約20mmから30mm程度ですが、超長綿はそれ以上の長さを誇ります。この特徴により、より高級で高品質な製品が作られます。
  2. 織物や編物の品質向上: 超長綿はその優れた繊維の特性から、織物や編物の品質を向上させます。綿糸が長いほど、強度や耐久性が増し、生地がしっかりと織り上げられるため、製品全体が高品質に仕上がります。
  3. 滑らかで柔らかな手触り: 超長綿はその繊維の長さにより、生地の表面が滑らかで柔らかい手触りを実現します。これは特に衣類や寝具などの製品において、高い着心地を提供します。
  4. 光沢と艶: 超長綿は、その繊維の表面に自然な光沢や艶があります。この特性により、生地が上品で美しい光沢を持ち、洗練された外観を生み出します。
  5. 通気性と吸湿性: 通気性と吸湿性も超長綿の特長の一つです。これにより、着用時に快適な通気性を保ち、湿気を効果的に吸収して快適な睡眠環境を提供します。
  6. 生産地の影響: 超長綿は特定の地域でのみ生産されることがあり、その土地特有の気候や土壌が品質に影響を与えます。エジプト綿(エジプシャンコットン)やPima綿などが代表的な超長綿の一例です。

超長綿は一般的に高価であるため、主に高級なシャツなどの製品に使用されます。その品質と特性から、耐久性と上質な感触を求める人々によって重宝されています。


世界中に多くのシャツ生地ブランドがありますが、近年は縮小やブランドの廃止、一極化などがあり、グループ化していることが多いようですが、その多くはヨーロッパに存在し、伝統を維持しながら良質なものを提供している企業が多いようです。

特にオーダーシャツでは、生地選びが重要ですので高価とはなりますが、ブランド生地でつくるとシャツの上質さが更に際立ちます。

また、ベーシックな生地では日本の播州織や遠州織もありますが、縮小傾向にあることからこれらも貴重な素材となっていくと思われます。

それ以外にも中国が大規模工場を建て、近年は上質な織物を多く輩出しています。
下記のブランドの一部は中国で織りフィニッシュなどを自国でおこないmade inを維持していることもあるようです。


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