オーダーシャツのカフスについて

カフスの奥深い世界とオーダーシャツのスペシャリティ

オーダーシャツは、そのディテールに込められたこだわりが、他の衣服と一線を画しています。その中でも、カフスはシャツの印象を大きく左右し、さまざまなデザインや機能が楽しめるエリアです。このブログでは、カフスの形状と、シングル、アジャスト、コンパーチブルなどの仕様に焦点を当て、オーダーシャツの魅力に迫ります。


1.1 シングルカフス

シングルカフスは最も一般的でシンプルな形状で、シャツの袖を押さえる一重のボタンで留まります。ビジネスやカジュアルなシーンで広く愛用されています。そのシンプルなデザインがシャツ全体の印象を穏やかに保ち、幅広いスタイルにマッチします。

シングルカフス

1.2 ダブルカフス (フレンチカフス)

ダブルカフスは二重に折り返されたデザインで、通常はカフスボタンまたはカフリンクスで留まります。よりフォーマルな印象を持ち、ビジネスや特別なイベントにふさわしいエレガントなデザインです。カフリンクスとの相性が高いため、アクセサリーの選択で印象を変えることができます。

ダブルカフス

1.3 コンバーチブルカフス

コンバーチブルカフスは、ボタンとカフリンクスのどちらでも留まることができる多様性に富んだデザインです。ビジネスの日常使いから特別な場面まで、柔軟なスタイリングが可能で、カフリンクスの魅力を味わいつつ、通常のボタンでも簡単に留めることができます。


2.1 ロールカフス

ロールカフスは、袖を折り返したようなデザインで、ブランドや店舗、メーカーによりミラノカフスやターンナップ、ナポリカフスなどとも呼ばれ、少しカジュアルでリラックスした雰囲気を醸し出します。

ターンナップカフス

2.2 カフスへの刺繍

オーダーシャツでは、カフスにイニシャルや特別なデザインの刺繍を施すことができます。これにより、シャツに個性や独自性を与えることができ、特別な日のためのアクセントになります。


3.1 シングルカフスの特徴

シングルカフスはシンプルでありながら、その堅実なデザインが幅広いシーンで使いやすさを発揮します。仕事からカジュアルなイベントまで、様々な場面に対応できるのが魅力です。

3.2 アジャストボタンの役割

アジャストボタンはシャツカのフスにボタンが縦に2つ付いている仕様となります。一般的には既製品によくある仕様で、袖丈が長い時に手首で止めるための調整用ボタンとなります。

3.3 コンパーチブルカフスの柔軟性

コンパーチブルカフスはその名の通り、ボタンとカフリンクスの両方で留まる柔軟性に富んだデザインです。ビジネスシーンからフォーマルなイベントまで、多岐にわたるスタイリングが可能で、シャツの表情を変える遊び心を楽しむことができます。


4.1 カフスとシャツのデザインの関連性

カフスの形状はシャツ全体のデザインに深い影響を与えます。ビジネス用のクラシックなイメージから、カジュアルな印象を醸し出すデザインまで、シャツの印象を大きく左右する要素です。

4.2 カフスとアジャストボタンのコーディネート

シャツ全体のバランスを考えた上で、カフスのデザインを選ぶことがおすすめです。ポケットとカフス形状を合わせるなどが基本的な考え方となります。例えば、ラウンドカフスにはラウンドのポケット形状やシャープなストレートの襟型には角落ちのカフスなどがおすすめです。

最近、高級と言われるカフスデザインとしては、カーブ(円錐形)の手首に沿うカフスがあります。しかしながら、ストライプの生地柄ではラインがきれいではないなどで敬遠するイタリアのブランドも多く存在します。とはいえ、デザイン性が高いカフス型とはなりますので、人気の高いスタイルとなっています。

カーブカフス

カフスのデザインには下記のような種類があります。

  • ラウンドカフス(大丸や小丸のカーブ)
  • 角落ちカフス
  • ダブルカフス
  • ターンナップ
  • カーブカフス
  • スクエアカフス